監督不在、チーム撤退......Jujuは逆境を越えて「精神面で成長できた」 スーパーフォーミュラ3年目の挑戦へ
Juju インタビュー 前編(全2回)
2024年、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)に史上最年少の18歳でデビューし、大きな注目を集めたJujuこと、野田樹潤。3カ年計画で結果を出すことを目指していたが、デビューイヤーに所属したチームがSFへの参戦を取りやめたため、2025年は急きょ、新チームを設立することになった。
短期間でスタッフを確保し、ファクトリーを立ち上げ、チームをまとめていくのは苦労も多かったというが、その分成長もできたと振り返るJuju。2026年シーズンを勝負の年と位置づけ、「今年は結果を出さなければならない」と意気込んでいる。2月に20歳になる彼女に国内トップフォーミュラ参戦3シーズン目にかける思いを聞いた。
スーパーフォーミュラ3年目の意気込みを語ったJuju photo by Tanaka Wataruこの記事に関連する写真を見る
【スタッフ拡充して新シーズンへ】
ーー2026年シーズンも自ら立ち上げたTriple Tree Racing(トリプル ツリー レーシング)でSF参戦3シーズン目を戦うことが発表されました。昨年12月10〜11日にあった鈴鹿サーキットでの合同テストの感触はいかがでしたか?
Juju(以下同) 新しいエンジニアがメンバーに加わったり、スタッフの配置転換があったり、シーズン中とはチームの体制が少し変わりました。テストはセットアップだけでなく、どうやったら新しい体制がうまく機能するのかを試すことも目的でした。
鈴鹿でいろいろなセットを試すのは、じつは今回が初めてでした。2025年シーズン開幕前の2月に2日間のテストがあり、初日は新車を転がして、ちゃんと走るかどうか確認することができました。でも、2日目は雪のためにセッションがキャンセルになってしまい、車両の動作確認だけでシーズンを迎えることになったんです。
レースウィーク中の大きなセットアップの変更はリスクが伴うためなかなかできなかったので、今回のテストでいろんなセットを試してデータを収集できたのは大きな収穫でした。
ーー新しく入ったスタッフの方ともいい形で仕事ができましたか?
スムーズな流れで仕事ができたと思います。2025年にチームを急きょ立ち上げ、エンジニアとメカニックの方に集まっていただきましたが、スタッフの中にはフォーミュラカーに触るのも、タイヤを交換するのも初めてという方もいました。
そうなると、エンジニアはスタッフの面倒を見るほうに時間が割かれ、マシンを見たり、ドライバーとコミュニケーションを取ったりという時間がどうしても限られてしまいます。ひとりで何役もこなさなくてはならなかったので仕方がないのですが......。
ーーその状況を解消するためにスタッフを拡充したということですね。
そうです。昨年はチーフエンジニアと、チーフをサポートするエンジニアの2人態勢でしたが、今年から新しいエンジニアが加わります。他のドライバーと同じくエンジニア3人態勢になりますし、すごくレベルが高いエンジニアが加入してくれましたので、2026年シーズンはすごく楽しみです。
ーー2025年シーズンは急きょ新チームを立ち上げて参戦となりましたが、あらためて振り返って、どこが大変でしたか?
マシンをほとんど走らせることがないままに開幕戦を迎えてしまったので、序盤戦は自分たちにとってはテストみたいなところもありました。正直、昨年に関しては、まずはレースに出場してクルマを走らせることを最優先にして、確実にステップを重ねることを目指していました。
シーズンを振り返ってみると、本当にみんなよくやってくれたなと思います。経験がないなかでも一生懸命やってくれたので、そういう意味ではすごく感謝しています。
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著者プロフィール
川原田剛 (かわらだ・つよし)
1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。













