ネイマールがセレソン復帰に向けてあの手この手 ブラジル全土が見守る「シナリオ」の結末は?
ネイマール「最後の戦い」(後)
ブラジル代表の指揮官カルロ・アンチェロッティは、2026年ワールドカップ出場に執念を燃やすネイマールをこれまで一度も招集したことがない。現時点でそのワールドカップのメンバー候補リストに入っていないのは確かだろう。
だが今後は、各方面からアンチェロッティに「ネイマールをワールドカップに連れて行くように」という大きな圧力がかかってくるだろう。このことは彼自身もよくわかっているはずだ。
スポンサーはネイマールをワールドカップで見たい。世界のサポーターも同じだ。FIFAは2026年大会が、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、そしてネイマールという一世を風靡した3人の最後のワールドカップになるべきだと思っている。ネイマールのいないワールドカップは、商業的にも象徴的にも物足りない。彼がいればより多くの関心を集め、新たなニュースと物語が生まれるはずだ――。
そしてネイマール自身はそんな周囲の思惑を熟知している。だから自分の目標――「最後のワールドカップ」に出場するためなら、その圧力を存分に利用しようと考えている。
カタールワールドカップでは準々決勝で敗退したブラジル代表のネイマール photo by JMPA 去年の11月、ネイマールはブラジルで開かれたあるコンサートのステージに上がり、マイクを手に、観客の前でアンチェロッティに公然とメッセージを送った。
「招集されるためには、できることも、できないこともすべてやる。アメリカでセレソンと一緒にいたい。アンチェロッティが手を差し伸べてくれることを願っている」
会場は拍手に包まれた。
もちろん、代表復帰は容易なことではない。競争はかつてないほど激しい。アンチェロッティには選択肢が山ほどある。現在のブラジル代表には、高いレベルのアタッカーと中盤の選手が溢れている。そしてその全員がワールドカップ行きを狙っている。
1 / 3

