ロコ・ソラーレ吉田夕梨花が振り返る北京五輪決勝戦。「イギリス代表のほうが勝つ準備ができていた」 (4ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・文 text by Takeda Soichiro
  • photo by JMPA

――吉田夕選手は「リードというポジションを、子どもたちが憧れるようなポジションにしたい」という願いを抱いてこの4年間、駆け抜けてきました。その手応えは得られましたか。

「リードというポジションに対する認知度は上がったかもしれないですけれど、試合を見ている方が全員、リードの投球を注目しているかと言えば、まだまだかな、と。ただその一方で、スイープもリードの仕事だということを知られた実感があって、それは素直にうれしいです」

――銀メダルという結果については、どう捉えていますか。

「悔しさも正直あるんですけど、順位には納得しています。ただ、銀メダルだったからこそ、やっぱり『世界一になってみたい』という気持ちは強くなっている気がします」

――新たな日本代表を決める日本選手権がいよいよ開幕します。大会に向けての抱負を聞かせてください。

「(大会でのプレーを通して)多くの人に感謝の気持ちを伝えながら、楽しんで自分たちのプレーができるようにがんばります」

吉田夕梨花(よしだ・ゆりか)
1993年7月7日生まれ。北海道北見市常呂町出身。身長152cm。2010年のチーム結成からのメンバー。ショット成功率や安定感のあるプレー、正確なジャッジなどで世界トップクラスのリードに成長した。このオフに行きたいところは「温泉」。

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