ロコ・ソラーレ本橋麻里が振り返る10年。結婚、出産、メダル獲得、そして今 (5ページ目)
「久々の公式戦を戦い、やっぱり正確なアイスリーディングは難しいなと改めて思いました。ただ、そこがしっかりできれば、まだまだ戦えそうなので、収穫と反省を同時に得た感じですね。チームとしても若い選手が多いなか、緊張感のあるゲームを重ねることができて大きな経験になりました」
――次は1月13日から開幕する北海道選手権です。意気込みを聞かせてください。
「国内トップチームも参加するレベルの高い大会ですから、1試合1試合が本当に大きな経験になってきます。試合ごとに成長できるようなゲームをしたいですね。私もスキップとして、ラスト2投でチームにポジティブな要素をもたらすショットを決めたいと願っています」
――日本選手権の出場を果たせば、ロコ・ソラーレとの"姉妹対決"が実現します。
「日本選手権出場はそんなに簡単なことではないので、まずは目の前の試合に集中しますが、実現すれば、楽しそうだなとは思います。『さっちゃん、この作戦、どう思う? トライすべきかな?』とか、試合中にうっかり聞いてしまいそうなので(笑)、そこは気をつけながら。まずは北海道選手権でベストを尽くします」
(つづく)
本橋麻里(もとはし・まり)
1986年6月10日、北海道北見市生まれ。12歳で本格的にカーリングを始め、2006年トリノ、2010年バンクーバーの両五輪に『チーム青森』のメンバーとして出場。2010年夏に『ロコ・ソラーレ』を結成し、2018年平昌五輪では日本カーリング史上初のメダル獲得を果たした。2018-2019シーズンからチームを社団法人化し、代表理事に就任。今季からセカンドチームの『ロコ・ステラ』で選手としても復帰し、活動の幅を広げている。最近、ハマッている食べ物は「干し芋や干し柿など、干したフルーツ全般」
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