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ロコ・ソラーレ本橋麻里が振り返る10年。結婚、出産、メダル獲得、そして今 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――10年間の活動の中で、何より大きかったのは、2018年平昌五輪での銅メダル獲得。そこから派生した、流行語大賞受賞などもありました。

「オリンピックでのメダル獲得も、流行語大賞をいただいたことも、カーリングを広く知ってもらう契機としては、いいことだったなと思っています。でも、もうそれは過去のこと。大切な過程ではありますが、いつまでも(平昌五輪の)メダルにしがみついて、生きていたくはないです。むしろ、あの経験を糧にして、選手個人、チーム、カーリング界がうまく活動していかなければいけない、と感じています」

――チームのことで言えば、10周年ということで、記念グッズなども作成されたようですね。

「一昨年から、チームのみんなとは『来年は10周年なので、オフになったらいろいろ企画しよう』と相談していたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界選手権が中止になるなど、区切りが曖昧なままオフに突入してしまって......。

 本来であれば、親子で参加できるカーリングキャンプであったり、常呂で陶芸を体験してもらったりと、地域貢献も同時にできるような『ロコ・ツアー』も考えていたのですが、最終的にはオンラインで楽しんでもらえる企画がメインになりました。ただ、新型コロナウイルスの感染状況にもよりますが、落ち着いた状況を迎えられたら、そういった当初考えていた企画も動き出そうと思っているので、気長に待っていただけるとうれしいです」

――本橋さんご自身は、コロナ禍をどう過ごしていらしたのでしょうか。

「その10周年企画や、流動的な今季(2020-2021シーズン)のことについて、オンラインで、さまざまな人とやり取りしていました。これまでメールでやり取りしていたことも、Zoomでのオンラインミーティングを試してみたりして、新しい仕事の仕方が増えたりしたので、結構忙しくしていたような気がします。でも、私はどちらかと言えば、多くの人に直接会って話や意見を聞きたいタイプなので、早く気兼ねなしに人に会いにいける世の中に戻ってほしいですね。

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