小平奈緒、超人的な36秒台と
「人徳」で金メダルよりもキラキラ輝く (4ページ目)
小平の次の組で郷亜里沙(イヨテツク)と滑ったイ・サンファは、最初の100mを10秒20で通過して100mが速いという特質を存分に生かした。だが、最後の直線後半では明らかにバテた滑りになってしまい、記録は37秒33にとどまる。結局、イ・サンファが2位、3位にはエルバノワが37秒34で入った。
小平にとって初の五輪金メダルの表彰台は、初めて誘われて韓国に遊びに行った2007年から親交を深めてきた友人であるイ・サンファと、オランダでの2年間をチームメイトとして過ごしたエルバノワに囲まれて、記録的な偉業をふたりにも祝福されるかたちとなった。
それもまた、長い間努力を惜しまずに続けてきた、小平という人間の人徳なのかもしれないと思うと微笑ましかった。
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