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フェンシング江村美咲を襲った燃え尽き症候群 「やってしまえ」と髪を全頭ブリーチしたら、心が解放された

  • 了戒美子●取材・文 text by Yoshiko Ryokai

フェンシング女子サーブル日本代表
江村美咲インタビュー(中編)

◆江村美咲・前編>>「フェンシングを辞めたい」と母に相談
◆江村美咲・フォトギャラリー>>

 大分県で幼少期を過ごし、小学5年生で家族とともに東京都板橋区へ移り住んだ江村美咲。中学時代は同世代のライバルに勝てない悔しさを味わいながらも、国際大会で優勝し、世界でも戦えるという手応えをつかんだ。

 高校は通信制を選択し、高校入学と同時にJOCエリートアカデミーに所属。実家のある板橋区から通うのではなく寮生活を選び、フェンシングに没頭する日々を送った。

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江村美咲が髪の毛を全頭ブリーチしたきっかけとは? photo by Miki Sano江村美咲が髪の毛を全頭ブリーチしたきっかけとは? photo by Miki Sano── 高校からはJOCエリートアカデミーに所属しました。1998年生まれの江村選手にとって、2016年のリオデジャネイロオリンピックは、そろそろ視野に入っていたのでしょうか。

「2016年のリオオリンピックの時は、17歳の高校生でした。その頃は、オリンピックに出ることを見据えていたというより、『出られたらいいな』くらいの感じだったと思います。選考レースには絡んだものの、『あと一歩でオリンピック』というところで変にプレッシャーを感じてしまって、最終的にリオまで届きませんでした。

 その時に、『やっぱりまだ自分は、オリンピックという場にふさわしくないんだな』と思った記憶があります。出られなかった悔しさもありましたけど、まだ自分はそこに立てない、という気持ちも半分ありました。オリンピックは、少し雲の上の存在だったんだと思います」

── 悔しいからこそ「次こそは」と意気込んだり、悔しすぎて落ち込んだりする感じではなかったのですね?

「自分の性格として、『成功してからじゃないと、自分の可能性を信じてあげられない』ところがあるんですよね。その性格は今でもめんどくさいし、つらいなと思う部分ではあります。一歩一歩、結果を出していかないと、自分のことも信じてあげられない。

 本当にネガティブというか、基本的に悪いほうに考える性格なんです。よく言えば謙虚とも言えるのかもしれないですけど、ただただ、自分を信じてあげられないんですよね」

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著者プロフィール

  • 了戒美子

    了戒美子 (りょうかい・よしこ)

    1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。

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