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【フィギュアスケート】中井亜美インタビュー「今でも本当にびっくりしている」ミラノ五輪で銅メダルを獲得したシーズンを振り返る (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama
  • 能登 直●撮影 photo by Sunao Noto(a presto)

「正直、最初のほうはシニアデビューシーズンの試合だったので緊張というより、不安が大きくて『どうなるかわかんない。ドキドキ!』みたいな感じでした()。でも五輪になった時はそれまでにいろんな試合を経験して出た試合だったので、本当に楽しくて『自分自身今の実力を発揮するだけだ』というふうに思ってたので、本当に今の自分を出せたかなと思っています。

 でもショートで1位になると思っていなかったし、最初のほうに演技が終わって坂本花織選手やほかの皆さんの演技を見ていたので。だから1位の時は一瞬、緊張感というか『どうしよう?』という気持になったけど、中1日あったので次の日から気持を切り替えてできたのでよかったと思います」

 最終戦の世界選手権は、五輪メダリストとして出場するプレッシャーもあった。硬い表情の滑りだった中井は、シーズンワーストで競技を終えて9位にとどまった。だがそれも、五輪銅メダルという結果を必要以上に大きく引きずらずに次へ向かえるきっかけにはなったはずだ。その面でも彼女の強運ぶりを感じる。

「やっぱりあれだけの長いシーズンを過ごしたことがなかったし、たくさんの大舞台を何回も何回も重ねてきたので、相当なプレッシャーや緊張を世界選手権では一気に浴びた感じでした。 

 だからすごく難しかったというか、どういうふうに立ち向かっていけばいいかがからないままで出場しちゃったので。そこはまた来シーズンに向けて新しい課題かなと思います。

 いつも楽しいことだらけで挑戦できていたんですけど、最後の世界選手権ではあらためていろんな気持ちを感じ取れたというのは、来シーズンに向けて大切なことかなって思います。だから本当にいい意味で、あそこで学べてよかったなと思います」

インタビュー後編につづく>>>

【プロフィール】
中井亜美 なかい・あみ/フィギュアスケート選手。2008427日生まれ。主な成績は2025年グランプリファイナル2位、2026年四大陸選手権2位、2026年ミラノ・コルティナオリンピック銅メダル。『ファンタジー・オン・アイス2026』には初めて出演し、家入レオとコラボパフォーマンスも披露する。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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