宇野昌磨がミラノ五輪を見てあらためて思ったこと スポーツとしてのフィギュアスケートの魅力とは (3ページ目)
【表現者として、同志たちへの想い】
宇野は野心的にスケートに取り組んでいる。そこでインタビューの最後に聞いた。
――ミラノ・コルティナオリンピックでは、現役を共に戦った同志たちも奮闘していましたが、表現者として何か採り入れたいものはありましたか?
「ミラノオリンピックは観ていましたよ。スポーツとしてフィギュアスケートはあらためて面白いなって。やっている側だったときは、文句ばっかり思っていたんですけど(笑)。いざ見る側に立つと『オモロ!』って。ひとりでリンクに立って、ああいう場で緊張しやすいじゃないですか? だからこそ、見ている方もドキドキして、やっている側は嫌でも、見る側は面白い設計になっているなって思いました。あとはミラノオリンピックでスケートが注目されて、今後、どうなっていくのか楽しみだなって......」
――フィギュア団体やりくりゅうなどの盛り上がりで、新たなファンが付いたようです。『Ice Brave -A TURNING SEASON-』でも追い風になりそうですね?
「そんな盛り上がりがあるなら、利用できるものは利用していかないと(笑)」
宇野はそう言って悪戯っぽく笑って、茶色だが金色にも見える髪をかき上げた。その横顔に撮影のためのライトが照らされる。ポーズのために足を跳ね上げ、ファインダーに向かって明るい表情を作った。
そうして映し出される姿に、眩さを感じる人が大勢いるのだろう。
【プロフィール】
宇野昌磨 うの・しょうま/プロフィギュアスケーター。1997年12月17日、愛知県生まれ。主な成績は全日本選手権優勝6度、世界選手権連覇、2018年平昌五輪銀メダル、2022年北京五輪銅メダルなど。2024年に現役引退し、現在はアイスショー出演などプロスケーターとして活躍している。今年、2025年に初めてプロデュースしたアイスショー『Ice Brave』が映画化。7月31日より開催される、第3弾『Ice Brave -A TURNING SEASON-』が発表された。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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