【ミラノ五輪】りくりゅう「絶対に攻めきる!」 当日夕方まで泣き続けていた崖っぷちからの大逆転劇
【失意を跳ねのけて大逆転劇】
昨季の世界選手権王者で、最有力の優勝候補としてミラノ・コルティナ五輪に臨んだペアの三浦璃来と木原龍一(木下グループ)。
SP5位から逆転で金メダルを獲得したペアの三浦璃来と木原龍一 photo by Sunao Noto / JMPAこの記事に関連する写真を見る
団体戦での銀メダル獲得を経て挑んだ個人戦、2月15日(現地時間)のショートプログラム(SP)ではリフトのミスなどがあって、今季ワーストの得点となる73.11点での5位発進。まさかの結果に、ふたりはSP後のミックスゾーンで硬い表情のままだった。
SPで80.01点を獲得して1位に立ったミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組(ドイツ)は、SPの得点にフリーの今季最高得点を合算すれば229.58点になる状況だった。対して三浦と木原は、団体戦で出した自己最高得点の155.55点を合算すると228.66点。金メダルの可能性残すも、険しい道のりであるのはたしかだった。
そんななか、ふたりはSPでの失意を跳ねのけて、フリーで100%以上の演技を見せた。
「全体的に慎重に入ってしまいました」と木原が言うように、団体戦に比べれば少し硬さも見えたが、冒頭の3回転ツイストリフトを決めると、3回転トーループからの3連続ジャンプもきれいに降りた。
丁寧な演技を続けていたふたりの表情に笑みが浮かんできたのは、最終盤のスロー3回転ループをしっかりと決めたあとだった。ノーミスを貫き通し、団体戦の自己ベストを上回る歴代世界最高得点の158.13点を獲得。合計231.24点にする圧勝。ペアで日本初の五輪金メダル獲得を果たした。
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著者プロフィール
折山淑美 (おりやま・としみ)
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。









