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宇野昌磨が語る「プロになってより自由になった」理由 本田真凜の「僕にはないもの」も明かす

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

宇野昌磨『IceBrave2』インタビュー後編(全3回)

 7月18日、東京・日比谷。宇野昌磨は「LEXUS MEETS」のラウンジにあるソファに腰かけると、ゆっくりと膝に手を置いた。

 アイスショー『Ice Brave2』の開催決定を受けての取材だった。"宇野節"は冴えたが、彼は現役時代から定型文のような受け答えをしていない。自分で考え、自分の言葉にして、人に伝えようとする。その姿勢は、プロのスケーターになった今、強力な武器になっている。

 舞台では、何を届けられるか、その伝達力が問われるからだ。

「『Ice Brave』は休憩するところがないというか。どこも見どころがあって、すべてにたくさんの時間を割いてつくりました。出演者全員がメインで、引き立て役はひとりもいなくて、仲間と一緒につくったアンサンブルです」

 宇野はそう語っていたが、プロデューサーとしてのプロフェッショナリズムがにじんでいた。

「競技者としての試合でも、表現者としての舞台でも、チケットを買ってもらってスケートを見てもらうわけですけど......それまでのプロセスが大事だと僕は思っていて。たとえば『練習でうまくできたとしても、試合でできなかったら意味がない』って意見もよく聞きますけど、僕はそう思わない。練習の過程って雰囲気ににじみ出ると思っているので。今回の『Ice Brave』でも、そこはチームとして大事にしたいです」

 彼の生き方そのものが『Ice Brave』の成功につながり、「2」の開催につながったと言えるだろう。𠮷野晃平、佐藤由基のふたりが新たにキャストに参加。今年11月から来年1月にかけて京都、東京、山梨、島根、宮城と合計10公演以上が行なわれる予定で、その規模は拡大した。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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