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【フィギュアスケート】坂本花織がキャプテンに立候補した理由「人を楽しませたい性格」「最高の大会にする」

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【自ら立候補したキャプテン】

 4月17日、東京体育館。フィギュアスケートの世界国別対抗戦が開幕し、女子シングルの坂本花織(シスメックス/25歳)が、日本チームのキャプテンとして記者会見に出席していた。

世界国別対抗戦のSPで2位発進した坂本花織世界国別対抗戦のSPで2位発進した坂本花織この記事に関連する写真を見る

 ショートプログラム(SP)の演技後で、心身ともに相当に疲れているだろう。しかし、壇上の彼女は幸福感を振りまくような満面の笑顔だった。

「チームジャパンは、私がキャプテンに立候補しました。前回もキャプテンで、一日中リンクにいるし、スケジュールもコンディション調整も大変なんですけど、楽しさのほうが勝っていたので、またやりたいって思いました。盛り上げ役は好きだし、飾りつけとかも楽しいし、何より人を楽しませたいって思う性格もあるので」

 坂本は、よく似合う金髪を揺らして言った。彼女は先頭に立つことで、自らも奮い立つ性分なのだろう。それは世界選手権を3連覇した自負心か、生来の明るいキャラクターか。どちらも、坂本花織というフィギュアスケーターの姿である。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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