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坂本花織が成長する世界の若手を迎え撃つ フィギュアスケートGPシリーズ女子展望 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【2季ぶり復帰の樋口新葉に注目】

 続くフランス大会(11月3〜5日)で中心になるのは、世界選手権2位のイ・ヘイン(18歳/韓国)とレヴィトになる。イは自身シーズン初戦のオンドレイネペラメモリアルでキム・チェヨンに次ぐ2位でSP、フリーともジャンプでミスがあった。

 昨季も仕上がりは遅く、実力を発揮し始めたのはシーズン後半の四大陸選手権からだった。だが、昨季に比べると初戦の得点は高い。世界選手権2位になった自信もあるだけに、200点台に乗せてレヴィトと優勝争いをしてきそうだ。

 日本勢は千葉に加え、昨季のGPシリーズのフランス大会とNHK杯で3位になった住吉りをん(20歳/オリエンタルバイオ・明治大)と、2シーズンぶりの復帰となる樋口新葉(22歳/ノエビア)が出場する。

 ともに東京選手権に出場して、住吉が2位、樋口は4位というシーズンイン。そこからどこまで仕上げてきているか、カギになる。

 他には、北京五輪に出場した昨季ヨーロッパ選手権優勝のアナスタシア・グバノワ(20歳/ジョージア)も出てくる。今季のチャレンジャーシリーズ・ロンバルディアは優勝、フィンランディア杯も3位と積極的に試合をこなしている。その成果がどう出てくるか。

 また、昨季世界選手権8位のキミー・レポンド(17歳/スイス)も伸びてきている選手のひとりだ。今季のネーベルホルン杯は2位。170センチの身長を活かした滑りができれば、さらに伸びてくる可能性も秘める。

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