羽生結弦が平昌五輪で見せた「奇跡の舞」。そして朗らかに語った４回転アクセル挑戦の理由 (4ページ目)

　羽生にとって、４回転アクセルを達成するというのはただ跳ぶだけではなく、そのジャンプを入れたプログラムを完成させることだ。ジャンプは単体で存在するのではなく、あくまでプログラムのなかの要素のひとつ。プログラム全体をより華やかにする大きな力を持つものだと承知しているからだ。

　重大なケガを乗り越えての五輪連覇も、自分のなかでは「決定事項だと思っていた」と決意していたもの。フィギュアスケートの歴史に自分の名前を大きく記した羽生は、すべての荷物を下ろし、自身のプライドをかけた新たな挑戦を始めようとしていた。

（連載おわり）

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