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樋口、宮原が得た3枠をめぐり、
来季の日本女子フィギュアは競争激化 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 実力的には、平昌五輪金メダリストのザギトワと、銀メダルを獲得したエフゲニア・メドベデワのロシア勢がまだ頭ひとつ抜け出している。ロシアには3月の世界ジュニアで4回転を2本跳んで合計225.52点を記録したアレクサンドラ・トゥルソワや、207.39点で2位になったアリョーナ・コストルナヤもいるが、年齢的に来季はまだシニアへ上がってこない。そのため、ザギトワとメドベデワをオズモンドが追うという勢力図に大きな変化はなさそうだ。

 一方、日本女子は宮原と樋口がややリードしている状況とはいえ、それを僅差で追う坂本花織も平昌五輪で自信を得た。ほかに、力をつけてきた三原舞依、元世界ジュニア王者の本田真凜、トリプルアクセルを武器にシニアに上がってくる紀平梨花もおり、層は厚い。

 来年、さいたまで開催となる世界選手権出場枠が3になったことで、選手の意識も上がり、争いが激しくなれば、自ずと全体のレベルが上がってくるだろう。ロシア2強の壁は高いとはいえ、今回の世界選手権の結果が、来季、日本勢がその力を大きく伸ばすための弾みになるはずだ。

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