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ジャパンOPで世界王者を圧倒。宇野昌磨、シニアでの挑戦 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 シーズン前から口にしていたように、「自分がシニアと戦っていくなかで一番足りないものは、ジャンプ以外の表現とかスケーティングだと思っています。そういう練習もジュニアの頃はオフシーズンに少しやるだけでしたけど、今は時間をとってしっかりやるようにしている」と、シニアデビューのシーズンを見据えて準備を続けている。

 宇野のグランプリシリーズへの本格的なシニア参戦はデニス・テン(カザフスタン)や無良崇人らと戦う10月23日からのスケートアメリカになる。

 それまでにやっておかなければいけないのは、ソルトレークシティでミスを重ねたSPを仕上げることだろう。「『こういう曲も出来るようにしよう』ということで選んだ曲で、本当に難しいんです」と本人が言うように、このプログラムは宇野にとって演技の幅を広げるための挑戦でもある。

 ジャンプの完成度を上げるのはもちろん、これまでとは違う世界を切り開きながらスケーティングを磨いていく。宇野昌磨は大きな意欲を持って、シニアシーズン1年目に臨もうとしている。

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