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オータムクラシック優勝。羽生結弦が初戦で手にした収穫とは?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

オータムクラシックで優勝し、表彰式で笑顔の羽生結弦オータムクラシックで優勝し、表彰式で笑顔の羽生結弦 羽生結弦にとって今シーズン初戦のオータムクラシック(カナダ、バリー)。10月14日のショートプログラム(SP)を終えた羽生は、表情を緩めなかった。

「6分間練習でもいい感じに仕上がっていましたし、その前のウォーミングアップの時点でもわりと感触のいいものができていたと思います。トリプルルッツ+トリプルトーループも堪えることができましたけど、4回転トーループ(のミス)に関しては悔しい限りです」

 SP当日、昼の公式練習では、曲をかけた時こそきれいに決まった4回転トーループだが、その前後では乱れが見えていた。また、練習時間後半には転倒を2回繰り返し、終了間際まで羽生は修正に務めていた。

 そして、試合前の6分間練習でその成果が表れた。トリプルアクセルを完璧に決め、一度両手を広げてジャンプの入り方を確認すると、細かなステップを繰り返したあと4回転トーループをきれいに決め、もう一度完璧に決めると納得した表情で滑りを確認してリンクから上がっていたのだ。

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