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【女子プロレス】上福ゆきは王者・荒井優希との対戦で「美しさの境地」を見せる アジアの頂点を経て、東京女子のシングル王座奪還へ (3ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Satoshi Dairaku

【東京女子に「正式所属」した理由】

――2025年9月、東京女子プロレスへの「正式所属」を発表しましたね。

上福 ぶっちゃけると、"窓口"が変わっただけでスタンスや環境は何も変わっていません。ただ、当時は暗いニュースもあって、東京女子のファンが不安を抱えていた感じでした。だから「私がハッピーなニュースをひとつでも作れるなら」と思ったんです。

「これからもずっとここにいて、看板を背負っていく」。それを私が形にすれば、オタクたち(上福は愛情を込めてファンを"オタク"と呼ぶ)も安心できるじゃないですか。お世話になってきた団体を、自分の行動で少しでも明るく活性化させたかった。動機は本当にそれだけです。

――上福選手がリング上で最も満足感や充実感を覚える瞬間は?

上福 入場ゲートをくぐって、自分の入場曲が鳴り響くなかでリングへと向かう瞬間ですね。試合が始まってしまえば、あとはとにかく必死に闘って、勝ちにいくしかないので。

 もちろん、試合後に「あの技が格好よかった」とファンの方に言っていただけるのもうれしいですけど、それ以上に「今日の衣装が一番可愛い」「ビジュアルが素敵」と褒められたほうが、個人的には遥かにモチベーションが上がります(笑)。

 プロレスの純粋なコンディションや体力勝負では、一生懸命練習したところで、山下(実優)さんのような"化け物"たちに100%勝てるビジョンなんて、私には描けないんですよ。だからこそ、リングのどこにいても、自分が誰よりも輝いている「一番美しい瞬間」を作れたら、私はそれでいいと思っています。

【6.7後楽園で最高峰プリプリ王座に初挑戦】

――6月7日の後楽園ホール大会では、プリンセス・オブ・プリンセス王者・荒井優希選手に挑戦します。

上福 最近、キャリアを重ねて「若くはないな」と感じる瞬間が増えました。海外遠征やタイトル戦の連戦で心身ともに極限まで追い込まれると「うわーっ!」ってなるんですけど、のんびり生きている時より圧倒的に「今、生きているな」って実感できるんですよ。だから今回は、あえて自分を過酷な環境に追い込むために、最高峰のベルトへの挑戦を決めました。

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