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【女子プロレス】上福ゆきは王者・荒井優希との対戦で「美しさの境地」を見せる アジアの頂点を経て、東京女子のシングル王座奪還へ (2ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Satoshi Dairaku

【上原わかなとのタッグ「Ober Eats」で成し遂げた快挙】

――2024年11月のアメリカ遠征で、上原わかな選手と同室になったのを機にタッグを結成していますね。

上福 同室になったことで、上原と深く話すようになって。実は、上原が以前から「上福さんと本格的にタッグを組みたい」と会社に直訴していたらしいんですけど、私の耳には届いていなかったんです(笑)。2025年のタッグトーナメントで、私のパートナーが桐生真弥から上原に変わったんですが、後から彼女本人に直訴の事実を聞かされて、熱意を知りました。

インタビューに答える上福 photo by Wataru Tanakaインタビューに答える上福 photo by Wataru Tanakaこの記事に関連する写真を見る

――「Ober Eats」は2025年9月に王座を奪取し、2026年にはプリンセスタッグ王者として「第6回ふたりはプリンセスMax Heartトーナメント」を完全制覇するという史上初の偉業を成し遂げました。

上福 それまで組んでいた桐生真弥はフラットな立場でしたが、上原は完全に後輩。私にとって後輩と本格的に組むのは初挑戦でした。だからこそ、技術だけでなくレスラーとしての立ち振る舞いなども教えましたね。「プロレスラーとしてたくましく、強くなってほしい」という願いを込め、親のような気持ちで見守っていました。

――3月の両国国技館大会でジェシー・マッケイ&キャシー・リー組に敗れ、4度目の防衛に失敗し王座陥落。ただ、バックステージのコメントでは上原選手への愛情を感じました。

上福 愛情なんて注いでないですよ。ビジネスです(笑)。ただ、彼女が隣で大きく成長してくれた実感はあります。

 王座を奪った「享楽共鳴」の中島(翔子)さんと(ハイパー)ミサヲさんは特別な先輩で、特に中島さんは私の基礎を作ってくれたコーチのような存在。だからこそ、「中島さんに認められたい。超えたい」という感情が原動力でした。

 タッグ王者のままタッグトーナメントを制覇して「歴史に名を刻んだ」と言われますが、記録に興味はないです。歴史は誰かが塗り替えるし運がよかっただけ。王者ならトーナメントを優勝して当然なので、勲章に浮き足立つことはなかったです。

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