【プロレス】「オレと最後のシングルマッチ、やってないでしょ?」 棚橋弘至を追い、超えた内藤哲也の未練
証言・棚橋弘至〜内藤哲也インタビュー(後編)
棚橋弘至の引退は、新日本プロレスのひとつの時代の終わりを意味する。その時代を最も近くで見つめ、追いかけ、そして超えたのが内藤哲也だった。憧れから始まった関係は、やがてリングで向かい合い、ライバルとなった。内藤哲也が語る棚橋弘至とは?
2025年4月に新日本プロレスを退団した内藤哲也 photo by Ichikawa Mitsuharu(Hikaru Studio)この記事に関連する写真を見る
【真似ではなく染みついた動き】
── 内藤さんはデビューして以降、憧れだった武藤敬司選手や棚橋弘至選手のプロレススタイルを取り入れるようになりますよね。
内藤 もともと好きだったのが武藤、棚橋だったので、当時は「真似してる」と言われてもしょうがないぐらいの感じでしたね。
── 意識してやったものではないのですか?
内藤 意識はしてないです。ただ、オレはファン時代、武藤の試合をスロー再生で見て「ロープを走る時はこういう感じなんだ」とか「ちょっと前に出る時はこういうしぐさをして歩くのか」とか、すごく研究してたんですよ。だから高校生の時は、廊下とかで歩き方を真似していましたし、プロレスごっこをしてもオレは武藤役だったし、そんなのもあってか、自分に染みついちゃってた部分があったのかもしれない。だから「うわっ、あいつ武藤の真似してるじゃん」みたいな感じで煙たがられ、ブーイングにもつながったのかなと。
── そもそも武藤さんの真似ができるということがすごい才能なわけですけど、プロレスファンの先頭を走っていた内藤さんが、なぜかファン心理を理解できていなかった?
内藤 やっぱり見る側とプレイヤー側ってちょっと違うってことを、身をもって痛感しました。
── 武藤選手や棚橋選手からすると、内藤さんの試合を見て「オレの影響を受けてるな」ってわかるものですか?
内藤 どうですかね。たぶんそうは思ってなかったんじゃないですか。入門した時から、棚橋とはほとんどしゃべったことがないのでわからないです。あくまでも「いつか倒すべき相手」として接してきたので。
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