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アイドル時代には届かなかった「センター」の座を掴んだスターダム上谷沙弥 「神様はいるんだね......」 (5ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

――2023年7月の5★STAR GPでは、リングを囲む照明塔に登って約5メートルの高さからダイブし、左ひじを脱臼。初めて長期欠場を余儀なくされましたね。

上谷:あの時は、「もっと盛り上げたい」と気持ちが昂って。いつもよりも高い位置から飛んで、自分の手のひらから着地した時に、ひじがガクッとズレたのがわかった。レフェリーには「続ける」って言ったけど、完全に外れてたね。リングドクターがすぐに脱臼を戻してくれたけど、痛みがエグくてレフェリーストップになった。

――4カ月の欠場期間中、どんなことを考えましたか?

上谷:長期欠場は初めてだったから、嫌でも自分と向き合うことになった。ファイトスタイルのこととか、自分自身の今後を見据えていろいろなことを考えたよ。今振り返ると、その時間があったからこそ、今の自分がいるのかもしれない。

<後編を読む>ヒールターンと、中野たむとの敗者即引退マッチ「ここまで私を連れてきたのは間違いなくあの人」>>

【プロフィール】

上谷沙弥(かみたに・さや)

1996年11月28日生まれ、神奈川県出身。子どもの頃からダンスに励み、アイドルの活動もしていたが、2019年にプロレスの世界へ。同年8月10日に後楽園ホールでの渡辺桃戦でデビューし、12月8日には「ルーキー・オブ・スターダム~2019年新人王決定トーナメント~」で優勝。2020年7月26日には林下詩美とのタッグでゴッデス・オブ・スターダム王座を獲得し、2021年6月12日にはシンデレラ・トーナメントで優勝。そして2021年12月29日には中野たむから白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)を奪取し、最多連続防衛記録15回を達成。2024年7月にヒールターンし、同年12月29日には中野たむから赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)を奪取した。

【写真】スターダム 上谷沙弥フォトギャラリー

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