ウナギ・サヤカが語る「ただのバカが負けた」とならないための努力 プロレスを面白くするために常に考え、すべてを吸収する (2ページ目)
――すごくリスキーですね......。
ウナギ:バカなことをやりたいんだったら、やりたいなりの正義を見せてほしいと思う。私が岡ちゃんと初めてシングルした時って、まだ解き放たれていない岡優里佳だったんですよ。そこから解き放たれた先で、「何かを見せるためにやっているんだ」というのは、考えられていない気がする。別に何をやってもいいけど、やっぱり考えていないと潰れるのは自分なので。そこに強さがあればいいんですけどね。
――強さというのは、リングで勝つ強さ?
ウナギ:はい。勝てないんだったら、本当に「ただのバカが負けた」ってなっちゃうから。そう見せないための努力を、まだ彼女は見つけられていないのかなと思う。
【プロレスを面白くするために「私は常に考えている」】
――ウナギさんの言うことは本当に全部、芯を食っているし、本心で言っているんだろうなというのがわかるから、グサッときているレスラーもいる気がします。
ウナギ:全部、本心ですね。私、常に見ているんですよ。誰が誰に対して何を言っているとか。その上で準備してますね。次にその人と当たった時に、言いたいことはこれっていうのは、常に考えている。じゃないと、(自主興行で)あんなカードは考えられないですよ。「マッチメイク、いつ考えてるんですか?」って聞かれるんですけど、私は常に考えていて、「この人とこの人がやったら絶対面白いじゃん」とか、「こういうルールでやったら盛り上がる」とか、何をしている時でもずっと考えてます。
Netflixも、YouTubeも、「すべて吸収してやる」と思いながら見てますね。プロレスだけ見ていても、プロレスをさらに面白くするものなんて存在しないので。今あることをやってもしょうがないから、新しいものを作るって考えた時に、外から吸収してくるのが一番大事だと思う。
――じゃあもう、24時間というか、起きている間はずっとプロレスのことを考えている?
ウナギ:ずっと考えてます。マッチメイクもそうだし、物販だったり、(2023年春に設立した「株式会社ウナギカブキ」の名誉平社員=ファンが持つ)社員証とかも。
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