世界王者・中谷潤人が明かした井上尚弥とのビッグファイトへの思い「なるべく早く実現したい」 (3ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke

――あらためて、尚弥選手の強さはどこに感じますか?

JN :試合中に対応できる、ということでしょうか。いくらパンチが強くてスピードがあっても、相手の戦いに対応できなかったらパンチは当たらない。どんな相手にもそれができるのが優れているなと思います。

――これほど世界で評価される選手が、近い世代にいることについてはどう思いますか?

JN:嬉しいです。特に尚弥選手はKOを量産するので、「僕もKOを積み上げていかないとな」と刺激がもらえます。

――少し気の早い話ですが、実際に対戦が実現したらどのように戦うつもりですか?

JN:尚弥選手はひとつのことに特化しているわけではないので、向き合った時にいろいろなことをしなければいけないと思います。より多くの引き出し、戦い方を持っていないと戦えないでしょうね。

――勝つ自信はありますか?

JN:実際に戦えることになったら、100%の自信を持って臨めるようにしたいですね。今は階級も違うし、実績を積み重ねなければいけないですが、その過程で自信を培っていきたいです。

――ボクサーとしての最終目標は?

JN : 目標が尽きることはないと思います。今、最終目標だと思っていることも、それを達成したらまたより大きなものが見えてきますよね。現在のひとつの大きな目標は、パウンド・フォー・パウンドで1位になること。たぶんそれを達成したら、また別の目標ができると思います。

――現在26歳ですが、何歳くらいまで現役を続けたいですか?

JN:わからないですが......、できるだけ長くできるように頑張ります(笑)。

【プロフィール】
中谷潤人(なかたに・じゅんと)

1998年1月2日、三重県生まれ。27戦27勝(20KO)。小学6年からボクシングを始め、中学1年から桑名市のKOZOジムに入門。中学を卒業後、アメリカに単身留学し、16歳の時にM.Tジムへ移籍。2015年4月にプロデビューし、2019年2月日本王者に。2020年11月にWBO世界フライ級王座を獲得。2023年5月にWBO世界スーパーフライ級王座、2024年2月にWBC世界バンタム級王座を獲得し、井上尚弥、田中恒成に続いて史上3人目の「無敗での3階級制覇」を達成した。

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