世界王者・中谷潤人が明かした井上尚弥とのビッグファイトへの思い「なるべく早く実現したい」 (2ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke

――ちなみに、これまでスパーリングを含めて戦った中で、一番強かった選手は?

JN : タイプによります。パンチが強かったのはトニー(アンソニー・オラスクアガ/アメリカ)かもしれません。寺地拳四朗選手(三迫)はジャブが上手でした。その2人は印象には残っていますが、ひとりを選ぶのは難しいですね。

――よく映像を見るボクサーは?

JN : 日本人では山中慎介さんと長谷川穂積さん。外国人選手ではリカルド・ロペス(メキシコ※)が好きです。ロペスは(トレーナーの)ルディにも「映像を見ろ」と言われ、以降、よく見るようになりました。

(※)1990年代にミニマム級で絶対的強さを誇った2階級王者。大橋秀行からタイトルを奪い、21回の防衛に成功した。通算成績51勝1分無敗。

――減量や練習の合間でのストレス発散方法、趣味などは?

JN : YouTubeで誰かがご飯を食べている動画を見ることです(笑)。減量中はそれを見て満たされています。大食いの動画とかですね(笑)。趣味は釣りですけど、最近はあまり行けてないですね。おかげさまで試合後は、各所に挨拶に行ったりと、忙しくさせてもらえるようになりましたから。

【井上尚弥と戦うとしたら、どう戦う?】

――先ほど(前編)も話が出ましたが、最近は井上尚弥選手との対戦を望む声が出てきています。

JN:周りもより期待してくれるようになりましたし、それだけの試合ができるようになってきたのが嬉しいです。階級がだんだん近くなっているというのもあって、自分でも意識するようになっています。

――いつ頃に戦いたい、という希望は?

JN:まだやることがあるのでなんとも言えないですけど、できれば早いほうがいいですよね。ただ、そのためにも自分がもっと評価を上げなければいけません。

――ビッグファイト実現のため、尚弥選手にステータスを近づけたいということでしょうか?

JN:その通りです。周囲の人がもっと期待してくれる状態でやりたいので、そのためにはバンタム級の統一や、複数階級の制覇などが必要ですよね。「もう少し時間がかかるかな」とは思いますけど、なるべく早く実現できるようにいい試合をしていきたいです。

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