荒井優希は「プロレスをやっているからSKE48選抜から落ちた」と言われる悔しさも乗り越えて。目指すは女子プロを代表するレスラー (4ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko

――荒井選手はプロレスをすごく楽しんでらっしゃるのが素敵だなあと思うのですが、プロレスをしていて、つらさやもどかしさは感じることはないですか?

荒井:あります。例えば、すばしっこい選手もいますよね。そういうふうには自分は動けないし、人よりは運動できるタイプではあったけど、運動不足だったので練習で走るとなると「うわあ......」と思う。あと、プロレスって勉強とかと違って、わかったらできるものじゃないから難しいなって。理解はできるけど、私の体じゃできない、みたいな。でも、ほとんどのことは楽しめてるので、私の性格にめちゃめちゃ合ってたんだろうなと思います。

――どういう性格?

荒井:たぶん人よりも「つらい」と思わないし、嫌なことも少ない。(SKE48の)レッスンが終わって、メンバーに「このあと何するの?」って聞かれて「東京でプロレスの練習するよ」って言うと驚かれるんですけど、私は嫌だなと思ったことはなくて。「移動大変だよね」と心配されても、「移動中は動画観てるから大丈夫だよ?」みたいな感じ。意外と何でも楽しめちゃうんです。

――ただただ、めちゃめちゃいい性格ですね! メンタルが強いのはプロレスラー向きだと思います。将来は、どういうプロレスラーになりたいですか?

荒井:もっと早くプロレスを知りたかったなって思うんです。SKE48のファンの方も試合を観に来てくれるんですけど、ハマってくれる人がいっぱいいて、「もっと早く知りたかった」って言ってくれる。プロレスを観たことがない人に、たくさん届けたいなって思ってます。私のことを知っていてプロレスを知らない人はもちろん、私を知らない人にも届けたい気持ちがあるので、「女子プロと言えばこの子だよね」と言われるくらい、もっと大きくなれるように頑張りたいと思います。

【プロフィール】
■荒井優希(あらい・ゆき)
1998年5月7日、京都府生まれ。167cm。SKE48チームKIIのメンバー。2021年5月4日、東京女子プロレス後楽園ホール大会にてプロレスデビュー(渡辺未詩&荒井優希vs伊藤麻希&遠藤有栖)。東京スポーツ主催「2021年度プロレス大賞」で新人賞を受賞。

【大会情報】
『CyberFight Festival 2022』
■日時:2022年6月12日(日) 開場12:00 開始14:00
■会場:埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ
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○動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」では同大会を独占生中継
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