荒井優希は「プロレスをやっているからSKE48選抜から落ちた」と言われる悔しさも乗り越えて。目指すは女子プロを代表するレスラー (2ページ目)
プロレスでファンの大切さを再認識
伊藤(左)に豪快な蹴りを見舞う荒井 photo by 東京女子プロレスこの記事に関連する写真を見る――以前、伊藤選手にインタビューをした際、「自分が人気者になるよりも、後輩をもっと輝かせたい」と言って、荒井選手の名前を出していたんですよ。
荒井:その記事、読みました! それまで、伊藤さんって圧倒的に強くてリング上ですごく怖いから、あんまり話しかけられなかったんですけど、その記事を読んでからちょっと話しかけられるようになったんです。伊藤さんから私の名前が出るということがすごく嬉しかったです。
――それは本当によかったです......!
荒井:伊藤さんは同じルートを辿ってきたというか、経験してきたことが似ている部分もあるので、伊藤さんにしか聞けないこともあるし、伊藤さんだけに話したいこともあるんですよね。
――伊藤選手はLinQ(福岡県を拠点にしたローカルアイドルグループ)をクビになって、そこからプロレスで這い上がったことが"すごさ"だと思いますが、荒井選手とはアイドルとしての立ち位置がちょっと違うのかなと思っていました。
荒井:私もSKE48という大きいグループにはいますけど、センターみたいな感じではないし、100%いい道を辿って来たかと言ったらそうでもない。SKE48にいられるだけでラッキーなのかもしれないし、人によって考え方は違うかもしれないんですけど、やっぱり伊藤さんの言葉は響きます。
――今年3月に新曲の選抜メンバーに入らなかったことについて、「プロレスをやったから選抜落ちしたと思われるのが悔しかった」と話されています。
荒井:ファンの方はあんまり言わないんですけど、やっぱり文字だけを見た時に、プロレスをやっているから落ちたんじゃないかとか、何も知らない人は思うんじゃないかと......。そうなっちゃうタイミングでもあったし、仕方ない部分でもあったと思うんですが、自分が選んだことを否定された感じが悔しくて。
――今はどういう心境ですか?
荒井:必要なことだったんだなと思いますね。今までずっと平坦というか、ただ続けているという感じだったので、こうやってきっかけをくれたことで、ファンの方の大切さとかいろんなことに気づけたタイミングでもありました。「選抜」は失ったんですけど、他に得るものはいっぱいあったので、長い目で見たらプラスかなと。
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