【男子バレー】宮浦健人が問い続ける「足りなかったもの」 世界選手権敗退から復活をかけて代表へ (2ページ目)
【日本人オポジットとして】
「足りないところを"もっと"というところで、それを世界選手権では気づけました。大会中にやれたらよかったですけど、気づくことはできたので、次に生かしたいですね。(バレー人生は)その繰り返しなのかなって思います。できれば成功体験を増やしたいですけど、負けることもあるので。目の前のことに集中し、全力でやったうえで勝ちか負けか、結果は出るけど、やり続けられるかどうか」
そして2025-26シーズンの宮浦は、自らの言葉どおり、コートで勝負を挑み続けた。
宮浦は、ジェイテクトSTINGS愛知からウルフドッグス名古屋へ新天地を求めた。豊田合成トレフェルサと言われた時代から、ウルフドッグスはイゴール・オムルチェン、バルトシュ・クレク、ニミル・アブデルアジズという世界トップレベルのオポジットを擁して戦ってきた。その座に宮浦が、日本人オポジットとして指名されたわけだ。
「チームにとっても、自分にとっても大きなチャレンジで、自分に対するプレッシャーでもあると思うんですが、そのなかで自分がオポジットとしてもっと成長し、トップの選手と肩を並べられるようにしたいですね。プレースタイルはそれぞれ違っても、オポジットとしての雰囲気を出せるか。それが大事だと思っています」
宮浦はそう意気込みを語っていたが、シーズンを通して"オポジットとしての雰囲気"は濃厚に出ていた。攻撃に特化し、とにかく得点を決めることを託された特殊なポジションで、彼は結果を叩き出している。総得点数は709と大台に乗せた。リーグ全体で4位、日本人では誇るべきトップだ。
その結果、宮浦はウルフドッグスをチャンピオンシップ進出に導いている。クオーターファイナルの広島サンダーズ戦では、2試合合計でチーム最多の32得点を叩き出し、セットカウント3-0と3-2で勝利の立役者になり、チームをセミファイナルへ導いている。特にバックアタックは必殺の気配で、17得点を記録した。なんと約7割の成功率で、奇襲で敵をせん滅する抜刀隊の突撃さながらだった。
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