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【男子バレー】髙橋藍が語る「敗北からの再起」 日本代表の復活へネーションズリーグ開幕 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【SVリーグで見せた成長】

 SVリーグ2年目の髙橋は、総得点数リーグ7位、アタック決定率2位、サーブ効果率3位、サーブレシーブ成功率4位など、目覚ましい出来だった。サーブひとつとってもショートサーブで崩すだけでなく、スパイクサーブでエースも狙えるようになっていた。レシーブはもともとリベロ顔負け。アタックの多彩さも精度が増し、敵が戦慄する"怖い"選手になった。

 SVリーグの1年目も上位の数字を叩き出していただけに、それを塗り替えたことは特筆に値する。それは簡単なことではない。持ち前の胆力と辛抱強いトレーニングの賜物だ。

 髙橋は肉体改造によって、わずかな脂肪も削ぎ落としながら、筋量を倍増させた。負けることに比べたら、自己管理など苦でもなかったという。結果、スピードとパワーで敵を凌駕した。身体的なアドバンテージも生まれたことによって、必然的に創造的なプレーにも磨きがかかった。得意とするバックアタックは圧倒的な決定力を誇り、サントリーサンバーズ大阪のレギュラーシーズン1位の原動力になっている。

「最後の1点を取りきるのが、エースの役割だと思っています」

 髙橋はシーズン中、はっきりと語っている。エースという負荷を背負い、その重みを力に変換できるのが彼の強みだろう。それも苦しい顔で引き受けるのではなく、何のためらいもなく明るくやり遂げられる。そのパーソナリティは特別で、撓(しな)る竹のように、流れる水のように、柔らかく、定まらずに勝負と向き合えるのだ。

 1年目に続いて、髙橋はベストアウトサイドヒッター、ベストレシーブ賞を連続受賞した。ベスト6に入った唯一の日本人選手だった(ベストリベロは山本智大)。攻守ともに獅子奮迅で、オールラウンドプレーヤーの面目躍如だ。

 もっとも、今シーズンはチャンピオンシップではファイナルを連覇することはできなかった。あと一歩まで、大阪ブルテオンを追いつめた。そこで栄光をこぼし落とした口惜しさは本人にしかわからないだろう。ファイナル1日目はセットカウント3-1で勝利したが、2日目は1セット目を奪うも逆転で落とした。そして3日目は0-3と完敗だった。

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