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SVリーグの「主役」たちへの感謝を大河正明チェアマンが語る 外国籍選手の枠拡大はリーグ強化へのメッセージ (4ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

――男子では、昨シーズンにリーグ最下位と苦しんだヴォレアス北海道が天皇杯で準優勝と躍進しました。日本人選手たちの奮起は、外国籍選手に刺激を受けた部分も大きいでしょうね。

「外国籍選手をリーグに多く入れることで、『日本人の活躍の場を奪うのか』という否定的な意見もあることは重々承知しています。しかし、今シーズン、イタリアで石川祐希選手(ペルージャ)に会ったんですが、あらためて"ポジションを奪取する必死さが大事"と思いました。

 大学を出て、SVリーグに入ったらレギュラーが保証されている、という"温室"ではいけない。オンザコートの外国籍選手を3名にするのには、そういったメッセージが含まれています。SVリーグを世界最高峰にするのが我々の原点で、一流の外国籍選手を迎えることによって、それに近づいていくと思っています。

 対戦相手やチームメイトに、ドミトリー・ムセルスキー選手(サントリーサンバーズ大阪/2025-26シーズン限りで現役を引退)やアントワーヌ・ブリザール選手(大阪ブルテオン)のようなプレーヤーがいるのは、やっぱり価値がありますよ。昨年12月には、世界クラブ選手権で大阪ブルテオンが準優勝しました。

 SVリーグ創設時に、"2030年までに、世界クラブ選手権で常にベスト4に入ること、もしくは優勝すること"を目標のひとつにしましたが、十分にその可能性が出てきたと思っていますよ」

(後編:SVリーグが目指すは「総売り上げ500億円」 チェアマンが思い描く、海外への輸出も含めた成長プラン>>)

<プロフィール>

大河正明(おおかわ・まさあき)

1958年5月31日生まれ、京都府出身。銀行員時代にJリーグへ出向した経緯があり、退職後にJリーグへ入社。常務理事を務め、クラブライセンス制度の導入などに携わる。その後、Bリーグのチェアマンや日本バスケットボール協会の専務理事・事務総長などを務めた。2020年からびわこ成蹊スポーツ大学の副学長、学長を務め、2022年9月にVリーグの副会長に就任し、新リーグ構想に着手。2024年7月、SVリーグチェアマンに就任した。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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