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SVリーグの「主役」たちへの感謝を大河正明チェアマンが語る 外国籍選手の枠拡大はリーグ強化へのメッセージ (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

 言い換えれば、「すべて自分たち次第」となる。保証はない。しかし、創意工夫で大きな事業になるのだ。

 プロスポーツはお金が欲を生み、欲が夢につながり、夢が物語を紡ぐ。そこで主役になるのは選手だ。SVリーグには、物語の主役になれる時代の寵児がいた。それは僥倖(ぎょうこう)だった。

【SVリーグの人気をけん引した選手たち】

――SVリーグの人気が沸騰した要因のひとつとして、髙橋藍選手(サントリーサンバーズ大阪)の存在は大きかったのではないでしょうか。イタリア・セリエAから戻ってきた彼の実力はもちろん、明るく社交的で、野心も旺盛なパーソナリティは、新たに誕生したリーグに求められたものでした。

「藍選手は、本当にタイミングよく、イタリアから帰ってきてくれました。彼は『SVリーグを成功させたい』という気持ちが強く、自分の成長だけでなく、日本バレー界全体の成長を考えている。サービス精神が豊かで、ファンやメディアを大事にしていますね。『これぞプロ』と言える選手だと思います。

 試合後にコートを一周して退場するときも、本当にひとりひとりの顔を見ながら両手を振っていますね。そうして『目が合った』と感じた人は、絶対にファンになるはず。Jリーグが始まった時、ブラジルから帰ってきたカズさん(三浦知良)のイメージに近いですかね」

――大阪ブルテオンの西田有志選手も、髙橋選手と共に初代「ATTACK THE TOP賞」(リーグの認知度向上や集客に顕著な影響力・発信力を発揮した選手に贈られる特別表彰)を受賞するなど、特別な役割を果たしています。

「個性的という意味では、西田選手が突出していますね。髙橋選手もそうですが、『自分たちは、広告塔になるのも仕事だ』と割り切ってくれている。自分だけでなく他の選手やバレーボール全体の魅力も発信してくれて、感謝しかありません」

――オポジットだけに注目しても、西田選手とは対照的に静かに闘志を燃やすタイプの宮浦健人選手(ウルフドッグス名古屋)など、さまざまなキャラクターの選手が揃ってきた感があります。

「本当に、ふたりは対極にいる選手ですね。西田選手はいい意味で"エゴ"が出せるのが魅力的。宮浦選手は協調的ですが、スパイクは圧倒的な迫力があって、盛り上げてくれています」

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