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SVリーグが目指すは「総売り上げ500億円」 チェアマンが思い描く、海外への輸出も含めた成長プラン (4ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

――リーグ全体のチーム数も増やしていくのでしょうか?

「女子は当面、14チームの予定です。男子は、来シーズンは12チームにします。北海道イエロースターズとフラーゴラッド鹿児島はすでにライセンス交付が決定しています。

 将来的には関東にあと2,3チーム欲しいので、そこも動いています。男子は16チームまで増やしていくつもりです。SVリーグのグロース(成長性)を作るのは、中間層を分厚くする必要性を感じたからです」

【今後の「大事な仕事」】

――ほかに、ユース年代の育成という問題も絡んできますね。

「今は学校体育だけでなく、クラブユースからのルートも作るなど、さまざまなことを考えています。少なくとも中学時代の環境は充実させる必要があるでしょう。中学の部活が少なくなっている傾向がありますからね。競技によっては、全国大会も成り立たなくなっていくので、地域クラブが育っていく必要があります」

――先日、イタリアで石川祐希選手とお会いしたそうですが、いつか"石川きょうだい"をSVリーグに呼びたい、という気持ちはありますか?

「もちろんです! 特に石川祐希選手は、長く世界で勝負している唯一無二の存在ですからね。『いつか帰ってきてほしい』とは伝えましたが、それは彼の考えが前提です。とにかくバレー界を発展させていくため、1時間くらい話をしました」

――チェアマンの任期は2年ですが、まだまだ大河チェアマンの手腕は欠かせません。最終的に見据える大仕事は何でしょうか?

「後継者を見つけることが大事な仕事です。なかなか難しい世界で、マニュアルがないところでゼロから物ごとを作っていかないといけない。企画力、創造力はあったほうがいいでしょうね。

 自分にそういった能力がある、というわけではないですが......後任は自分とは違い、現場のことも知っている、グローバルにやれる人がいいですかね。平和に引き継ぎたいです(笑)。僕がいなくても、しっかり回る組織にして去るのが理想です」

<プロフィール>

大河正明(おおかわ・まさあき)

1958年5月31日生まれ、京都府出身。銀行員時代にJリーグへ出向した経緯があり、退職後にJリーグへ入社。常務理事を務め、クラブライセンス制度の導入などに携わる。その後、Bリーグのチェアマンや日本バスケットボール協会の専務理事・事務総長などを務めた。2020年からびわこ成蹊スポーツ大学の副学長、学長を務め、2022年9月にVリーグの副会長に就任し、新リーグ構想に着手。2024年7月、SVリーグチェアマンに就任した。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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