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【男子バレー】大阪ブルテオンのエバデダン ラリーが初めて口にした決意「日本バレーのミドルの顔になる」 (4ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

【「"日本バレーの顔"になるのは絶対条件」】

 ラリーは自らの"優しさ"とあらためて向き合った。そして昨シーズンは、新たに開幕したSVリーグで勇躍し、ミドルとしてベスト6に選出された。今シーズンもブリザールとのコンビで活躍し、アタック決定率は外国人選手を差し置いて、堂々の1位(2月24日現在)だ。

「決定率はブリザールの功績ですよ。クイックでの得点は80%、90%はセッターのおかげ。セッターはまずミドルを見るし、"ミドルなくして攻撃は成り立たない"からこそ、自分はセッターの右腕"ウエポン"としてやっていけたらいいですね」

 彼は相変わらず謙虚で周りを立てるが、新たな決心も吐き出した。

「これからは"日本バレーの顔"になるのは絶対条件だなって。できなくても言わないといけない。西田さんも『口にして責任感を持つのは大事』って言っていますよね。だから、自分もちゃんと言います。日本バレーのミドルの顔になります。

 今、初めて言いました!(サポートメンバーで帯同した)パリ五輪ではイタリアに逆転負けして、『土壇場に弱い日本』と言う人もいました。次のロサンゼルス五輪では、"日本が本気を出したらやばい"というところを見せてやりますよ」

 得点後、彼が両腕で力こぶを作る"ラリーポーズ"はファンにお馴染みになった。そのポーズが連発される時、優しさに満ちた彼の炎は、勇ましい火柱となる。それは味方を加護する吉兆だ。

(後編:エバデダン ラリーがベストメンバーに選んだ、澤村大地の「一番、鳥肌が立った」セリフとは?>>)

【プロフィール】

エバデダン ラリー アイケー

所属:大阪ブルテオン

2000年8月18日生まれ、岐阜県出身。身長195cm、ミドルブロッカー。ナイジェリア出身の父と日本人の母を持つ。長野・創造学園高(現松本国際高)でインターハイや春高バレーなどに出場。筑波大3年時の2022年にパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)に加入しVリーグデビュー。同年に日本代表に初招集された。リーグ終了時に一度退団し、翌2023年にパナソニックに入団した。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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