【ハイキュー‼×SVリーグ】東レアローズ滋賀の戸部真由香が尊敬する日向翔陽のバレーに向かう姿勢 自らも「最強の囮」の意識でプレー (3ページ目)
――共感、学んだことは?
「『ハイキュー‼︎』はそれぞれのキャラクターが役割を持っています。今シーズン、私は"声かけ"をする役割が中心で、それが試合に出ている選手に届いているか、自分ではわからないですが......ある試合後、キャプテンのつぐ(深澤つぐみ)から『真由香さん、ありがとう。途中で声かけしてくれて助かったよ』と言われたことがあって。『届いてたんだ』とわかるとうれしいですね」
――印象に残った名言は?
「ツッキー(月島蛍)推しなので、白鳥沢学園戦の『ほんの僅か いらだちと焦りを含んだ綻びを まってたよ』です。それでウシワカ(牛島若利)を止めて、よっしゃーってなるシーンが好き。ツッキーはポーカーフェイスであまり喜ぶタイプじゃないから、止めた後のガッツポーズが印象的で激アツです!」
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「1位はツッキーです。2位はクロ(黒尾鉄朗)。クロも私と同じミドルなので好きなところもあるんですが、熱い性格なのに"青い炎"というか静かな炎という印象です。3位は青葉城西の及川(徹)さん。サーブも、メンタルもすごい。記録席に飛び込みながら上げたトスとか、人を生かす気持ちがこもっていて、セッターの仕事を全うしている姿が素敵です」
――ベストゲームは?
「春高予選の烏野vs青葉城西です。"ここ"ってポイントは覚えてないですが、とにかく読後感がよかったなって。烏野はインターハイ予選で負けていたから、余計に感動しました!」
(連載47:東レアローズ滋賀の谷島里咲は高校の先輩・石川真佑とも違うエースへ「負けは弱さの証明ですか?」のセリフも胸に成長>>)
【プロフィール】
戸部真由香(とべ・まゆか)
所属:東レアローズ滋賀
1997年7月12日生まれ、千葉県出身。178cm・ミドルブロッカー。小学3年時に女子バレー日本代表の試合を見たことがきっかけでバレーを始める。千葉県立柏井高2年時に春高バレー3位。東北福祉大1年時には東日本インカレで優勝した。2020年にKUROBEアクアフェアリーズに入団。2023年、一度は現役引退を発表するも、同年6月に東レアローズ(現・東レアローズ滋賀)に移籍・加入した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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