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日本男子卓球のエース・張本智和が語るシングルスでのメダルへの思い ロス五輪に向けては「日本にいても強くなれる」

  • 高樹ミナ●文 text by Takagi Mina

 卓球・男子日本のエース張本智和(トヨタ自動車)が欧州での国際ツアー2連戦で2025年後半戦の幕を開けた。

WTTチャンピオンズ横浜2025の記者会見に出席した張本智和 photo by Shogo MurakamiWTTチャンピオンズ横浜2025の記者会見に出席した張本智和 photo by Shogo Murakamiこの記事に関連する写真を見る

 その2戦目、6月29日のWTTコンテンダー ザグレブ 男子シングルス決勝では、今年1月のWTTコンテンダー マスカット決勝で敗れた中国の19歳・陳垣宇(チェン・ユアンユ)をストレートで下し、雪辱を果たした。

 WTTスターコンテンダー ドーハで優勝して以来、約半年ぶりとなる今季2つ目のツアータイトル。大会期間中の27日には22歳の誕生日も迎え、2028年ロサンゼルス五輪に向けて幸先のいいスタートを切った。

 8月7日からは、WTTチャンピオンズ横浜2025が開催される。6月9日、横浜市役所1階アトリウムに石川佳純さん(全農)、妹の美和(木下グループ)とともに記者会見に出席した張本が、あと一歩のところでメダルを逃したパリ五輪の雪辱を誓うエースとしての心境を語った。

【日本男子のエースとして走り続けた日々】

「今年は楽しく元気に頑張ります! チョレイ」

 22歳の誕生日、張本智和が自身のSNSに投稿したのは、両手でピースサインを作る屈託のない一枚の写真だった。ただ、「今年は楽しく」というひと言には、常に勝つことを期待される日本卓球界のエースの葛藤と矜持が見え隠れする。

 5月の世界選手権ドーハ大会はシングルス、ダブルスともに3回戦敗退。成績目標をあえて立てずに臨んだ大会だったが、シングルスでこれまで何度も勝ったり負けたりを繰り返してきたライバルの戸上隼輔(井村屋グループ)にゲームカウント1―4で敗れ、冷静に結果を受け止めながらも悔しさを隠せなかった。

「力を出しきったが打ち合いで負けてしまった。相手が素晴らしいプレーだった」と相手を称える一方、「ちょっと休みたいです。パリ五輪が終わってここまでノンストップで駆け抜けてきたので」と率直な思いを口にした張本。世界選手権後は束の間の休息を挟んで練習を再開し、WTT欧州2連戦へと旅立った。

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