世界選手権で飛躍、注目ルーキー、休養からの復帰も。2022-2023シーズンのVリーグで期待の女子バレーボーラー10人 (4ページ目)

  • 高井みわ●文 text by Takai Miwa

この記事に関連する写真を見る■関菜々巳(せき・ななみ)

所属:東レアローズ セッター 171cm

1999年6月12日生まれ 千葉県船橋市出身 柏井高校

 2018年に東レに入団すると、いきなり正セッターに。ミドルブロッカーを活かすことができるセッターとして注目され、2018-19シーズンにチームは準優勝、関自身も最優秀新人賞とベスト6を受賞した。

 2019年から日本代表に初登録されるが、ワールドカップ、東京五輪のメンバーからは落選。今年のネーションズリーグから試合を任されるようになり、世界選手権では全試合スタメン出場を果たした。女子代表の眞鍋政義監督は、日本代表にふさわしいセッターの条件のひとつとして「ディフェンスのよさ」を掲げているが、東レに入団当初の関は「苦手なプレーはディグ」と話していた。しかし今年はディグの練習に力を入れ、手応えを感じているという。

 東レは荒木絵里香、木村沙織が在籍していた2011-12シーズンを最後に優勝から遠ざかっており、関の入団後は、あと1歩のところで優勝を逃した年も。チームメイトである石川真佑とともに、世界選手権ではブラジルをはじめとした強豪と互角に戦い、自信をつけて挑む今シーズンは関にとって勝負の年になるだろう。

(photo by 坂本清)

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