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世界選手権で飛躍、注目ルーキー、休養からの復帰も。2022-2023シーズンのVリーグで期待の女子バレーボーラー10人 (6ページ目)

  • 高井みわ●文 text by Takai Miwa

この記事に関連する写真を見る■山田二千華(やまだ・にちか)

所属:NECレッドロケッツ ミドルブロッカー・184cm

2000年2月24日生まれ 愛知県豊田市出身 豊橋中央高校

 NECに入団した2018-19シーズンはベンチ入りもなかなかできなかったが、2019年のU20代表に選出され、世界ジュニア選手権で金メダル獲得に貢献。2019-20シーズンからはNECでもコートに立つようになった。

 もともとはブロック力を売りとする選手だったが、昨シーズンのVリーグではアタック決定率が6位(日本人2位)と攻撃面でも大きく飛躍。その後の日本代表ではネーションズリーグまではベンチアウトになるラウンドもあるなど不調の時期もあったが、世界選手権ではポテンシャルが大きく開花した。特に準々決勝のブラジル戦では19得点(スパイク12、ブロック7)を記録。フルセットの末に敗れたものの、東京五輪では出番が少なく、悔しい思いをしていた山田にとっては忘れられない試合になっただろう。

 両膝のコンディションを理由に、今年からサーブのフォームを片足から両足踏み切りに変えたが、これにより安定感が増し、世界選手権ではサーブで相手を崩して連続ブレイクする場面も見られた。所属するNECは昨シーズン4位という成績で、2016-17シーズン以来優勝から遠ざかっている。だが、今季は日本代表で覚醒した山田がチームを牽引する姿が見られそうだ。

(photo by 坂本清)

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