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世界選手権で飛躍、注目ルーキー、休養からの復帰も。2022-2023シーズンのVリーグで期待の女子バレーボーラー10人 (10ページ目)

  • 高井みわ●文 text by Takai Miwa

この記事に関連する写真を見る■宮部藍梨(みやべ・あいり)

所属:ヴィクトリーナ姫路 アウトサイドヒッター/ミドルブロッカー・181cm

1998年7月29日生まれ 兵庫県尼崎市出身 金蘭会高校→ミネソタ大学

 今年度は妹の愛芽世(あめぜ)とともに日本代表に選出され、姉妹で世界選手権に出場。藍梨にとっては高校以来、6年ぶりの日本代表だった。今年5月には出身地に近いヴィクトリーナ姫路への入団も発表され、今シーズン、24歳でVリーグデビューを果たすことになった。

 ナイジェリア人の父を持ち、長身でバレーセンスのあった宮部は中学生時代から注目され、高校では1年生からエースとして活躍。東京五輪に向けての強化対象選手「Team CORE」にも選出された。2年時にはシニアの日本代表に登録され、ワールドグランプリで代表デビューを果たした。

 しかし、2017年9月にアメリカに留学して以降は、アメリカの大学(2年制のサウスアイダホ大からミネソタ大に編入)でバレーボールを続け、今年度の復帰まで日本代表に選出されることもなかった。ファンも久しぶりに宮部のプレーを見ることになった世界選手権は、従来のアウトサイドヒッターではなくミドルブロッカーとして出場。途中出場の試合が多かったが、高さを生かした攻撃やブロック、サーブで得点し、チームを救った。

 姫路では「どちらのポジションで試合に出るのかまだわからない」と話していた宮部。ポジションにかかわらず、持ち前のポジティブな性格でチームに明るさをもたらしてくれそうだ。

(photo by FIVB)

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