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【F1】ホンダが「スペック2」を投入するまで......アンダーステアがひどすぎても、残り3戦で成すべきこと

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

F1第9戦イギリスGPレビュー(後編)

◆レビュー前編>>

 土曜午後に行なわれたイギリスGP予選。アストンマーティン・ホンダの結果は、最後尾の21位・22位に終わった。

 Q1トップのイザック・アジャ(レッドブル)から21位のランス・ストロールまでの104.018%という大差は、過去3戦とほとんど変わりない。車体もパワーユニットもモノ自体が変わっていないのだから、それは当然のことだ。根本的な性能差は、どうすることもできない。

 ただ、その低いポテンシャルすら最大限に引き出せず、ドライバーたちにフラストレーションを感じさせていたのが、これまでのアストンマーティン・ホンダだった。

イギリスGPは18位完走に終わったフェルナンド・アロンソ photo by BOOZYイギリスGPは18位完走に終わったフェルナンド・アロンソ photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る しかし1週間前のオーストリアGP以降、挙動の一貫性が確立できるようになった。その結果、ドライバーたちが自信を持ってマシンの限界まで攻められるようになった。それが、このシルバーストンでも果たせた。

 予選後のストロールは、思いのほか満足げな表情を見せた。

「今日は自分のラップ自体に満足だよ。マシンのなかで気持ちよくドライブすることができたからね。もちろん、最下位だからあまり意味はないけど、マシン自体は今までよりも満足できる状態だった。

 スプリント予選よりも、いい仕上がりにできたと思う。スプリントレースでいくつかセットアップを試してみたけど、うまくいかなくて、それが裏目に出てアンダーステアがひどくなってしまった。でも、そこから予選に向けてうまく調整できたんだ」

 シルバーストンでも厳しい戦いが予想されていた。だが、ライバルとの相対的な位置関係は別として、自分たちの持てるものをすべて出しきるという点では、満足のいく仕上がりにできた予選だった。

 ホンダの折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネジャー兼チーフエンジニア(GM)も、前戦オーストリアでの手応えを今回も形につなげられたことに胸をなで下ろした。

「我々のマシンなりにある程度の一貫性があったので、予選ではどんどんアグレッシブに攻めていけました。シルバーストンは苦戦すると思っていましたし、実際にリザルト上も苦戦していますが、セッション後のミーティングでも『マシンのフィーリングは思ったほど悪くなかった』といい雰囲気でした。

 それは、我々がやっているやり方が間違っていないという証明にもなります。すごくポジティブな面ですね」

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著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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