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柳田将洋の海外挑戦はなぜドイツなのか。
単刀直入に理由を聞いてみた (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari

――バレーで海外移籍というと、石川祐希選手が3度目の挑戦となるイタリアのセリエAや、ロシアとかポーランドなどが有名だと思いますが。

「優先順位としては、『呼んでもらった』というのが大きいです。強すぎるリーグ、強すぎるチームに行っても、コートに立てなければ何も得られませんからね。最初は、ドイツを含め、ポーランドやイタリアなど、いろんなチームで探してもらってはいたんですが、自分に興味を持っているチームがドイツにあるとなって、動画を見てもらって今のチームに決定しました。希望していた国に行けることになってよかったです。

 もちろん(石川)祐希が何度もプレーしているセリエAでもいいんですが、イタリアは時間にルーズなんですよ。遠征でイタリアに行ったときに、バスの出発時間がすでに15分遅れていたのに、運転手が『今からトイレに行ってくる』と言い出して。『何を言っているんだ?』ってみんな怒ったんですけど、祐希に聞いたら『こんなのイタリアでは普通』と言っていたので驚きました(笑)。この先、イタリアでの日本人対決があるのかというのも気になる方はいると思うんですが、現時点ではまったく考えていません」

――ドイツでスタメンとしてプレーできるのは確実ですか?

「確定ではないでしょうけど、チームからは『コートには立たせたい』と言ってもらっています。それを聞いたときは嬉しかったですね。日本人で186cmのサイドをコートに立たせてくれるなんて、どこのチームが言うんだって思いもありましたから。それは僕にとってすごく価値のあるチームだなと思いました」

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