柳田将洋の海外挑戦はなぜドイツなのか。
単刀直入に理由を聞いてみた (4ページ目)
移籍について語る際にはリラックスした表情も photo by Tanaka Wataru――石川選手のセリエA留学については、どう感じていましたか。
「すごい決断だなと思いました。それで、向こうでも(コートに)入った時はしっかり活躍していましたからね。帰ってきてからその話を聞いて、自分も行ってみたいなという気持ちになりました。代表も並行して経験するのも面白そうだなと思いましたし、あとは、イタリア語が話せるようになっていて。彼自身は『まだ喋れない』と言い張っているんですけど、僕らからしたら、イタリア遠征に行ったときに、ペラペラ喋ってピザを注文したりだとか、そういうのが当たり前にできるのはすごい。『話せる』基準が上がっているんですね」
――では、来年帰国する頃には、柳田さんもドイツ語でペラペラとビールを注文できるくらいになっているかも?
「いや、そこは英語で。ドイツ語は勘弁してください(笑)。ドイツ語は本当に無理です」
――海外挑戦では精神的にも厳しい戦いになると思いますが、リラックス方法は?
「携帯で動画を見たりSNSをやったりするくらいですかね。将来的には街を歩いて、行きつけの店に入ることがリラックス方法になるといいなと思いますが。海外では日本語に飢えると思うんですよ。実際に、祐希がイタリア行っていた時、けっこう電話がきましたからね。日本は夜中の1時だって言っているのに、『こっちまだ昼っす』みたいなやりとりがけっこうあって、結局はそこから30分くらい話し続けちゃうんです。話す内容は、『練習は?』『5時からです』『結構遅いね』みたいな世間話から入って、それぞれの現状を話した後に、『今、何時っすか』『1時半』『じゃあそろそろですかね』『おつかれ』で終わる(笑)」
4 / 5