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ロシアに敗れ、崖っぷちの女子バレー。
予選突破のカギは迫田さおり (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  photo by JMPA


――鍋谷選手のサーブで崩してブレイクして、その次(26-25)にサーブをミスしたのも痛かったですね。

「サーブはどんな場面でも攻めて勝負にいかなければならないというのが大前提。そうは思うけど、終盤の勝負どころの1点は勝負を分けますよね。

 何といってもロシアはナタリア・ゴンチャロワというあれだけ決定力のあるエースが打ってきますので、日本はそういった大エースを抱えるチームに対して、常に先行する試合をしたいところです。

 本当に取りたかったです、このセット。本当にみんな必死にボールに食らいついていましたから。残念でした」

――3セット目は、そのまま流れがロシアにいってしまいましたね。

「3セット目はブレイク(サーブ権があるときの得点)が2回しか取れていないんですね。6点目と17点目の2回のみ。改めてスコアを見て、気になりましたね。あとロシアのブロックが、シャットされたのだったらあきらめもつくんですけど、フォローできるものも落としてしまいました。

 そして、荒木(絵里香)のBクイックが(21点目で)ようやく1本。試合終盤のここか......と。これまでも再三言ってきましたが、ミドルの本数をもう少し増やしたい」

――ミドル攻撃が少ないのはなぜでしょうか。相手のブロックが高くて、怖くてトスを上げられないのでしょうか。

「確かにロシアのブロックは1枚1枚大きいので、プレッシャーはあると思うのですが、それでも使って決まらなくて、サイド一辺倒になるのならわかりますが、ほとんど使っていませんからね。特に荒木の打数は少なくて、ブロックでしか姿が見えてきません。なんとかミドルを使えるように組み立てていってほしい。

 そんな中で、迫田が前衛でも後衛でもトスを呼んで、貢献している姿が見られたのはよかったです」

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