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錦織圭、全豪OPは初戦から試練。よみがえる激闘の記憶「やりにくい相手」 (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 錦織が望む「早いタイミングのプレー」を左右する要因には、彼の言う「感覚」に加え、多くの選手が「例年よりかなり速い」と口をそろえる"コートサーフェス"も挙げられるだろう。

 外コートとアリーナではまた微妙に異なるようだが、おしなべて今年のコートはバウンドが低く、表面をボールが滑るような仕上がりだという。

 錦織も今年のコートは、最後にプレーした2年前より「確実に速い」と認めたうえで、次のような所感を口にしている。

「自分に合っていると言えば合っているけど、まだ自分の感覚がよくないので......。若干食い込まれるというか、早い展開でプレーしなくてはいけないので、なかなか僕らみたいにしぶとくプレーするタイプには難しい。上の空間を使ったりするのが難しいので、ちょっとそこは考える必要があると思います」

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 そのような状況下では、「もっとパワーを生むため」にフォーム変更をしたサーブ、そして昨年から多く取り入れるようになったネットプレーの成果がより試されるだろう。

 厳しい戦いになるのは、間違いない。ただ、錦織の現在地、そして目指す地点への距離を測る意味では、格好の試金石だとも言えるはずだ。

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