錦織に続き世界へ。女子テニス世界ツアー優勝者に聞く・土居美咲 (4ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 こうして技術的にも精神的にも進化を遂げた土居は、ツアー優勝という最高の形で自らの力を証明し、2015年シーズンを自己最高の54位で終え、日本女子のトップランカーとなった。

「もちろんうれしいんですけど、そこで満足せずに、もっともっと上を見ていきたい気持ちがある」

 現在、世界のトップ100に日本女子選手は土居と日比野菜緒、続いて奈良くるみ(同81位)の3人がいる。さらに101~200位には“94年組”や18歳の大坂なおみ(同144位)、クルム伊達公子(同182位)を含めた8人がおり活気を帯びてきている(12月14日現在)。来シーズンにトップ100に入る選手が増えるのか、また土居や日比野らが、トップ50に入るかが注目される。

 ここ数年、日本男子テニスは世界8位の錦織圭が牽引をしてきているが、ようやく日本女子テニスにも新しい時代が築かれようとしている。

もうひとりのツアー優勝者、日比野菜緒のインタビューはこちら>>


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