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神尾米が語る錦織圭「まだ挑戦者のままでいいじゃない」 (3ページ目)

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva  photo by AFLO

 そのような技術面の改善に取り組めたのは、マイケル・チャン・コーチへの信頼があるからではないでしょうか。あのレベルの選手でしたら、自分に足りない部分というのは明確に分かっているんです。ただそこに、選手が勇気を持ってトライできるかどうか、なんです。選手によっては頑固に変えたがらない人もいますが、そこでコーチが説得できるかどうか……。錦織選手はチャン・コーチと話し、納得してトライしたんだと思います。トレーニングにはトレーナーのアドバイスや指導も必要ですから、今は本当に良いチームが組めているのでしょう。

 今大会の勝ち上がりを振り返ったとき、まずは初戦のアルマグロ戦に勝ったのがすごかった。何しろ、厳しい相手でしたから。もちろん、最近のアルマグロはケガなどもあって、全盛期(2011年/世界ランキング9位)の状態ではなかったでしょう。それでも、錦織選手がガチガチに緊張して、打ったショットが入らないパターンもあり得たと思います。そこを跳ね返したのは、本当にすごいこと。メンタルも含めて、本当に強くなったんだなぁと思いました。

 また、4回戦のダビド・フェレール(スペイン)戦に圧勝したのもすごかったのですが、逆に4回戦まで行けば試合のリズムも生まれてくるので、安心して見ていられました。もちろん、フェレールはものすごくしつこい選手です。でも、錦織選手の今大会のサーブと、フォアのストロークがあれば、大丈夫だろうと見ていました。

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