2015.01.29

錦織圭とマイケル・チャン、全豪ベスト8の自己評価

  • 神仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi photo by Ko Hitoshi

1月特集 2015年錦織圭の挑戦!(10)

 錦織圭にとって、グランドスラムベスト8という成績は、すでに手放しで喜べないものになっている。

 第5シードの錦織(ATPランキング5位、大会時)は、オーストラリアンオープン(全豪)準々決勝で、第4シードにしてディフェンディングチャンピオンのスタン・ワウリンカ(4位、スイス)に3-6、4-6、6-7で敗退。全豪初のベスト4進出はならなかった。

全豪準々決勝で昨年の覇者・ワウリンカに敗れた錦織圭 試合は「サーブが本当によかった」と振り返ったワウリンカが、最高時速222キロの高速サーブを叩き込んで序盤から主導権を握った。

「サーブのコースを読めなくて、逆を突かれた」という錦織は、ショットの感触が良くないまま打ち急ぎ、優位に立ちたかったストローク戦でもミスが多かった。また、ファーストサーブの確率も、第1セット56%、第2セット57%と振るわなかった。

 第3セット、ようやく落ち着きを取り戻した錦織はストロークのリズムが良くなり、ファーストサーブの確率が72%に上昇。9回試みたサーブ&ボレーを8回成功させて応戦し、お互いワンブレークでタイブレークに突入した。ここで錦織は、1-6から6-6まで追いつく粘りを見せたが、大事な場面でフォアのドロップショットをネットにかけ万事休した。

「自分のいいプレーが出てくるのが、ちょっと遅かった。大事なポイントで、あれ(ドロップショット)をミスしてしまったのが、精神的にはつらい」

 錦織は、4回戦に続いて準々決勝も左ふくらはぎにテーピングをしてのプレーだった。実は、大会前から右手首と左肩にもテーピングをしており、大会中、錦織の表情が曇りがちだったのは、コンディションが万全ではないという不安が常につきまとっていたからかもしれない。