錦織圭とマイケル・チャン、全豪ベスト8の自己評価 (3ページ目)

  • 神仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi photo by Ko Hitoshi

 今シーズンの錦織は、グランドスラム優勝と同時に、それに次ぐグレードのマスターズ1000での勝利を目指している。これはトップ10プレーヤーに出場義務がある大会で、年間に9大会開催される。そこで獲得できるポイントは大きく、優勝するとランキングポイントを1000点獲得できる。3月の北米・インディアンウェルズ大会を皮切りに、マスターズ1000シリーズでの戦いも始まっていく。

「これからは、マスターズやグランドスラムで活躍することが、ランキングを上げるために絶対必要なこと。まずは、近いうちにマスターズで優勝したいですね。もちろんそれで(今よりも)ランキングが上がればいいですし、常にトップ10に入っていられるように頑張りたい」(錦織)

 2015年、ランキング5位でシーズンをスタートさせた錦織が、年間を通してトップ10を維持していけるかどうかが、今年の注目ポイントのひとつだ。もしマスターズ1000大会で優勝できれば、それは十分可能であろうし、グランドスラム初制覇に近づくことにもなる。決して簡単な道のりではないが、今の錦織は、達成できるだけの実力を十分兼ね備えている。

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