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体重115kgの「シンデレラ」No.8に「まさかの急展開!」ポジション変更→数年でラグビー日本代表に選ばれた (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

 しかし、そんな気持ちを抱えて宮崎工業の佐藤清文監督(現・日南振徳高監督)や九州共立大の松本健志監督に相談したら、『先生はラグビーをやりきったあとでもなれるぞ』と言われました。宮崎工業高も九州共立大もラグビーの実力はまだまだじゃないですか。『お前がどんどん引っ張ってもいいんじゃないか』と言ってくださったことで『トップリーグに行きたい』と思うようになりました」

── 竹内選手は九州共立大時代までずっとNo.8で、トライアウトで初めてPRに挑戦してスクラムを組んだというのは本当でしょうか?

「はい。僕が大学3年の3月に参加したトライアウトは、日体大で行なわれた『トップリーガー発掘プロジェクト』でした。当初はコカ・コーラの誘ってくれる熱量がすごくて行くつもりだったんですが、関東・関西のトップリーグのチームは九州大学リーグでプレーしている僕のプレーを知らないわけじゃないですか。だから発掘プロジェクトに参加することに決めました。

『トップリーグに行けたら日本代表になりたい!』と思っていたので、日本代表になるならどこのポジションをするべきかと考えた時、即座に『PRだ!』と。大学時代からPRをやりたいと思っていたのですが、一学年上に高尾時流(しぐれ/PR/コベルコ神戸スティーラーズ)さんがいてチーム事情としてもPRに困っていなかったので、当時は挑戦できなかった。

 発掘プロジェクトに参加した時にたまたまコーチだったのが、現在D-Rocksでスクラムを指導してくれている斉藤展士さんでした。僕がPR志望で『初めてスクラムを組みます』と言ったら、展士さんは教えるのを忘れるくらい爆笑してくれたのを覚えています(笑)。

 でも、トライアウトが終わったあとに『君とはまたすぐ会うことになると思うよ』と言って握手していただいた。てっきり僕は『敵チームで会うのかな』って思っていましたけど(笑)」

── トライアウトの手応えはいかがでしたか?

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