慶應ボーイでラグビーエリート、しかもイケメンで実業家。CTB永山淳が語った早慶戦への課題 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

早稲田大を抑えるためには?

 永山は日本代表のポテンシャルを持つ存在だと、栗原監督は思っている。

「これからもっと大きくなって、体重100kgを超えるCTBになれば面白い。リーグワンでプレーすれば泊(はく)がつくし、アカデミー事業の宣伝にもなる。可能ならば選手を続けてほしい」

 話を「早慶戦」に戻そう。2010年以来の勝利(2014年は引き分け)を目指す永山は、慶應大のプライドにかけて語気を強める。

「4年生がいるうちに勝ちたいですね! 課題はディフェンスと(反則を減らす)規律の部分。やはり慶應はディフェンスからだと思う。また、12番として常に冷静になってコントロールし、やってきたことを出して勝ちにこだわりたい!」

 高速BK陣を擁する早稲田大を抑えるには、モールやプレースキックで得点を重ねて勝機を見出したいところだろう。

 昨季の「早慶戦」はリザーブからの出場だった。永山は「今季は(先発から出て)最初からやり合える。独特な雰囲気になると思いますが、緊張はあまりしないから落ち着いてプレーできている。率直に今、ラグビーをやっていて楽しい! それがいい方向にいけば」と声を弾ませた。

 二刀流、いや三足の草鞋(わらじ)を履く大学ラグビー界きってのイケメンが慶應大の早慶戦勝利のカギを握っている。


【profile】
永山淳(ながやま・じゅん)
2001年5月10日生まれ。神奈川県出身。2020年、國學院久我山高校から慶應義塾大学に入学。ポジション=センター、スタンドオフ。身長188cm、体重95kg。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る