慶應ボーイでラグビーエリート、しかもイケメンで実業家。CTB永山淳が語った早慶戦への課題 (2ページ目)
花園に立てなかった悔しさ
今年4月には、前日本代表監督のエディー・ジョーンズ(現イングランド代表監督)にも薫陶を受けたという。
「めちゃくちゃわかりやすかったですね! キック、パス、ランのオプションを同時に持てる(ボール)もらい方などを教えてもらいました。相手ディフェンスの脅威になるし、見える範囲がわかって判断もしやすくなりました」
永山は今シーズン、10番または12番のゲームコントローラーとして常に先発。10月の筑波大戦では4年ぶりに勝利(16-12)を挙げて、慶應大の開幕4連勝に貢献した。
「今季が始まった時、入学してから勝ったことのない筑波大と早稲田大には勝ちたいと思った。筑波大に勝ちきれたのはチームの成長を感じた」
しかし11月6日、全勝同士の対決となった明治大との一戦では3-54で大敗。永山は「明治大戦はチャレンジマインドを持って臨んだ。(キックで)エリア前に出して、相手陣の密集で戦い、モールで(トライを)取る形を持っていたが、それを活かしきれなかった」と悔しがった。
イギリス人の父と日本人の母を持つ永山は、神奈川・田園ラグビースクールで5歳から始めた。父と弟の丞(じょう/筑波大1年)と公園でも練習し、現在チームメイトの中楠や早稲田大4年のWTB槇瑛人はスクールのひとつ上の先輩にあたる。
中学は「ラグビー部のある学校に行きたかった」と國學院久我山中を受験して合格。東京都中学校選抜として活躍する。高校はそのまま國學院久我山高に進学。高校1年時にチームは「花園」に出場したが、永山はメンバ-入りするもピッチには立てず、高校2年は早稲田実業、高校3年時は本郷高に敗れ、予選決勝で涙を呑んだ。
「花園には出たかったですね......」と悔しそうに振り返る。だが、選手として「高校日本代表に選ばれること」をターゲットとし、U17日本代表で初めて桜のジャージーに袖を通すと、セブンズアカデミーを経て、見事に高校日本代表に選出された。
2 / 4