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【ラグビー】リオ五輪へ。ふたりの若武者が示す日本セブンズの可能性 (2ページ目)

  • 松瀬 学●取材・文 text by Matsuse Manabu
  • photo by AFLO SPORT

 結局、日本は16チーム中11位タイで終わった。顔色が変わる。悔しさが募る。

「サドンデスに入って、なんとかしなきゃいけないと思っていた。不完全燃焼じゃないけれど、こういうカタチで終わったのは不本意ですね」

 まだフィットネスに不安があるから、いずれの試合も途中出場だった。福岡の出場時間は、そう長くなかった。トータルで10分程度か。それでも1分1秒が貴重な経験になった。「次につながります」と漏らす。

「海外のトップクラスの選手のスピード、身体能力を目の当たりにして、自分は"まだまだだなあ"と思いました。(15人制に比べると)ひとり一人のスペースが広いので、その中でどう動くのか。次の香港(セブンズ)で、もっとトライをとりたい」

 50mを5秒台で走る。体重はこの1年で約4kgアップして85kgとなった。速さだけでなく、たくましさも増してきた。が、爆発力はあってもトップスピードを維持する持久力が、まだない。朝起きたら、「すごく足にきていた」と振り返る。これまでとは違う疲労が太もも、ふくらはぎにあったようだ。

 コンディショニングを含め、すべてが勉強である。食事や自己管理、からだのケアも、より規律が求められる。課題はフィットネス。プレーでは、相手につかまった時のボールの生かし方、継続させる技術である。

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